2022のまとめ
2022も終わるので今年の総括をしていきたい。思い返すと案外色々あった。
2022にあったこと
博士号を取った
今年の2月までは博論の発表をしたり修正をしたりしていた。色々と追い詰められていたのもあってあまり記憶もないのだが、無事に物理学で博士(理学)になった。博論のメイン結果がまだ論文になっていない話だったこともあり、本当に博士を取れるのか審査の後もずっと不安で、学位記の写真をTwitterにアップロードしてようやく肩の荷がスッと降りたのを覚えている。
正直なところ、自分が博士課程に進学したのはその場の成り行きというところが大きく、そのことを激しく後悔した時期もあった。最終的に博士を名乗るに値する能力と専門性が身に付いたのか否か、今でも全く自信がないというのが正直なところだ。それでも、修士が終わった頃に比べて成長はできたかなと思っている。問題はその成長と博士の肩書きが20代後半の3年間を費やしたことに釣り合うかどうかだが、これについては今更考えても仕方のないことなのだろう。
博士号を取る最大のメリットは、もう博士論文を書かなくて良くなることだというのは全くもってその通りだと思った。
一人暮らしを開始した
就職するタイミングでようやく実家を出て一人暮らしを始めた。経済的なことを考えると明らかに実家にいた方が良いのだが、流石にこの年齢でずっと子供部屋暮らしというのはアレだなと思っていたので。親が嫌がることを密かに懸念していたが、普通に前向きだったので安心した。
引っ越しと一緒にドラム式洗濯乾燥機とかテレビとか高級オフィスチェアとか電動スタンディングデスクとかダイソンの掃除機とか色々買ったので、貯金は殆ど消し飛んでしまい親に借金することになった。今年のボーナスはそれを返済したら消滅してしまった。
その甲斐もあって、おうちオフィス環境にはかなり満足している。本当は5K2Kのウルトラワイドディスプレイも欲しかったが、流石にそんな金は無かった。そもそも今プライベートで使っているM1 Mac miniだと5K2K出力するの無理みたいなので、買うのは当分先になりそう。
それ以外の住環境についても概ね満足しており、初めての引っ越しにしては上出来だったのではないかと思う。ドラム式は本当に楽で良い。服や毛布を買う時に、まずドラム式で洗えるかを気にするようになった。導入して予想以上に便利だったのがアレクサとSwitchBot カーテン。スマートリモコンは元々使っていたのだが、音声操作ができるようになると便利さが一段階上がると感じた。宅配ボックスが小さいのは最初ミスったと思ったが、どうせほぼ常に家に居るので何の問題も無かった。小規模マンションなので好きなときにゴミ出しが出来ないのだけはつらい。
就職した
ポスドクをやる気は全く無かったので、一昨年〜去年にかけて就活をして内定を貰い、予定通りに某インターネットサービス企業にソフトウェアエンジニアとして就職した。肩書きとしてリサーチャーを名乗るべきかデータサイエンティストを名乗るべきかソフトウェアエンジニアを名乗るべきか未だによく分かっていない。
新卒枠で入ったので他の新卒と一緒に研修を受けたが、周りには5歳年下の学部卒もいっぱい居たので、中々新鮮な環境だった。大学・大学院にかけての10年間、中々に特殊な環境にいたのだなということを再認識した気がする。
配属先にも満足しているが、当然ながら学生時代とは大きく分野が変わることになった。周囲には学生時代から同じ分野の研究をやってきた人が多いということもあり、気合いを入れてキャッチアップしていかなければならない。まだまだ道半ばなので来年はもっとやっていきたい。
それなりの運動習慣をつけた
D1の頃は御茶ノ水から本郷のキャンパスまで毎日歩いており、D2の学生をやっていた頃はコロナで引きこもりつつもリングフィットアドベンチャーを真面目にやっていたが、D3になって全ての運動習慣が消滅してしまいこのままではヤバいという危機感があった。
最初はランニングシューズとMi Bandを買って近所の公園を週3回くらいランニングしていたのだが、天気に左右される、走っている間他に何もできないので時間が無駄になっている気がする、ランニングアプリに距離を過小評価される、あたりに耐えられなくなり部屋で運動することにした。
Switchを持っているので最初はフィットボクシングを買ってやっていたのだが、汗が飛び散るのと、下の階から文句が来ないか怯えながら運動するのはストレスなのでやらなくなってしまった。そのあたりで桜井政博がエアロバイクを漕ぎながらゲームしているのを知って、フィットネスバイクのFITBOXを買った。
今は、平日寝る前に腹筋ローラーの膝コロを100回やって、その後バイクを1時間漕ぐ、という感じの流れになっている。来年も続けていきたい。
ブログを作った
ちゃんとアウトプットをしていこうと思って、このブログを作った。せっかくだしとそれなりに手の込んだものを作ったのだが、定期的なアウトプットができていたか?と問われるとご覧の通りである。ブログのために作ったNotionをPandocのASTに変換するツールについての記事はそれなりに読まれたっぽいので嬉しかった。
文章は書かないと上手くならないし、手を動かす癖をつけていきたいので、来年こそはやっていくしか無い。口だけの人間にならないようにせねばならぬ。
████の██をやった
前々からやろうと思っていた████をやった。とりあえず満足。
2023年の目標
随時足していくかもしれない
給料を上げる
何をするにもお金は必要であり、給料を上げることの必要性を改めて感じた2022年だった。
無駄な完璧主義を発揮して目に見える成果を出すのを後回しにしてしまいがちな性分なので、会社で評価されるためにはこれを意識的に改めていく必要がある。今期中に対外的にも分かりやすい結果を出せるよう努力しつつ、不足している専門知識のキャッチアップをやっていきたい。
論文を読む
ここ1年近く新しい論文を全然読めておらず、かなり危機感がある。論文を読んで最新の研究をキャッチアップするというメタな能力を失ってはならない。社内で論文紹介ができる場などを積極的に活用して、締め切り駆動も駆使してやっていく。
せめて週1~2本は新しめの論文が読めるようになると良いな。
本を読む
積読の量が一向に減らないので、いい加減に消費していく必要がある。本を買って勉強した気分になるのをいい加減やめねばならぬ。薄い本は定期的に消化して、しっかりと生活リズムの中に本を読む時間を作っていきたい。
しかし、今自分が一番恐れていることは、重たい教科書と戦うというメタな能力を失うことである。そのためにも、2023年中に厚めの英語ハードカバーの教科書を2冊以上(少なくとも1冊は原著で)倒したい。
加えて、このブログで真面目に読書の記録をしていく。
英単語をやる
英語をやらないとヤバいとそれこそ大学生の頃から思い続けてきたが、結局ずるずるとここまで来てしまった。オンライン英会話などもやるべきだと思うが、まずは単語が抜け過ぎているのをどうにかしないと始まらない気がしている。
部屋にずっとDUO3.0が置いてあるので、2023年中に4周以上は回したい。
新しい抽象的概念を身に付ける
論文を読む、本を読む、のあたりの話とも関連するが、最近の自分は「新しく何かを学ぶ」ことに関連したメタな能力を失うことに怯え続けている。流動食のような知識ばかりを摂取して、いつの間にか新しい知識を咀嚼する顎の筋肉がなくなってしまっている。このままでは、自分はただ歳と共に頭が悪くなっていく一方である。
結局のところ、自分は足りない頭脳を何とか活かして労働をしないかぎり豊かに生活することはできないと思っており、この能力を失う恐怖は貧しくなることへの恐怖とも結びついている。
この恐怖に打ち勝つため、計算機科学、数学、物理学あたりで新しい概念を学習して、成功体験を積んでいきたい。それなりに抽象的でハードなもの、手を動かし、演習をこなして初めて身に付くようなものが良いと思っている。
肉体を改造する
髭脱毛のフォローアップ期間も2023年中に終了するので、そろそろVIOや下半身全体の脱毛に手を出していきたい。人生の残り時間を考えれば早くやればやるほどお得な筈なので、どんどんやっていく。まあお金は厳しいのでボーナス次第なところはあるが。
脱毛の他に、鼻炎の治療も本格的に検討したい。舌下免疫療法を考えていたが、ブタクサは未対応ということもあり、レーザー治療の方が良いかもしれない、らしい。少なくとも、ちゃんとしたアレルギー検査を受けるくらいはやる。
視力についてもなんとかしたいので眼内コンタクトレンズを検討しているが、信頼できそうな病院(母親が白内障手術をした病院)でやるとなると当然50万以上かかるので2023年中にやるのは厳しいかもしれない。カウンセリングを受ける、情報収集する、あたりはできるのでちゃんとやりたい。眼鏡をかけていない状態で視力が良いのを体験したいので、普通のコンタクトを作っておきたい。
引き続き健康に気を遣う
頑張って運動習慣をつけたので、今後1年間に渡ってちゃんと維持する。
人間関係と真面目に向き合う
人間関係において臆病で受動的すぎる点、一対一のコミュニケーションに対する苦手意識が大きすぎる点などを何とかしたいと前々から思っていた。そろそろ30代だし、腰を据えて向き合わなければならない。
とりあえず此方から動いてサシ飲みとかを増やしていきたい。